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Digital Materialism “From A Medium To Material” – メディアからマテリアルへ “データマテリアリズム” (essay)

Feature October 23 2016

スクリーンショット 2016-05-08 22.32.22(2) メディアからマテリアルへ “データマテリアリズム” – Essay by Yousuke Fuyama. Originally printed in ZINE #6 “Locating Electronic Music”. Please find English version below. データはそれを取り巻くテクノロジーの効率化と高速化の果てに、メディアとしての伝達のための形態と機能と同等かそれ以上に、マテリアルとして、それそのものとしてのリアリティを持つことになった。それによってデータ化されたコンテンツがストリーム上で識別・処理・交換されるための様々な入れ物としてのメタデータ、データ形式、ハードウェアといったメディア特性そのものの存在がコンテンツそれ自体を決定し得る強力な影響力を持ち始めることになった。コンテンツを主体としてそれに適した形式を選ぶのではなく、形式そのものが逆説的にコンテンツを規定し、変容させる。”意味の乗り物(vehicle)”であったデータが”自律的なフライングオブジェクト”へと変貌したのである。ナムジュンパイクとブラウン管、ジョンケージとラジオ、ピエールシェフェールと磁気テープの関係性に見られるメディアと創造性におけるテクノロジカルなパラダイムシフトと同様の現象を見て取ることができる。

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